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November 18, 2006

プレゼンテーション・パック [illustration_etc., Royal Mail stamps] 12:34 PM | 361


フラップ付き三つ折り、六種類の切手がセットになったプレゼンテーション・パック。

内側の様子。最初にまず切手が作られて、その切手の絵をもとにして作家が短編小説を書き、今度はそれをもとに僕が絵を描いたもの。イギリスの国鳥であるロビンが主役。

外側はこんな感じ。

フィラーカード [illustration_etc., Royal Mail stamps] 12:05 PM | 360


ファーストデイ・カバーの中に入っている二色刷りのフィラーカード。右側にあるお話をもとに絵を描いた。

ファーストデイ・カバー [illustration_etc., Royal Mail stamps] 12:00 PM | 359


発売初日の消印がおされたファーストデイ・カバー。発売前に予約しないと買えない封筒状のアイテム。

消印二種類 [illustration_etc., Royal Mail stamps] 11:55 AM | 358



November 14, 2006

スマイラー [illustration_etc., Royal Mail stamps] 03:20 AM | 356


 今日、何故か一枚だけこのスマイラーがロイヤルメールより届いた。スマイラーというのは、日本でいうところの写真付切手のことであり、それぞれの切手の左側に自分の好きな写真などを印刷してもらい、シールとして貼って楽しむことができるようになっている。
 そのため、シールをはがしたあとでも外枠に不自然な足や頭などが残らないように、スケートをする人が枠内にきれいに収り、かつ全体で一枚の絵としても自然であるように、またすべての枠内に雪の結晶か人かを必ず含むように構成しなくてはならず、かなり苦労した。

ミニシート [illustration_etc., Royal Mail stamps] 03:19 AM | 355


 ミニシートの実物を入手。めざましテレビの取材を受けたときにフジテレビの人にいただいたもの。放送はすでに終わってしまったけれど、少しだけテレビに映ることになって緊張した。
 切手は想像していたより随分小さく、薄いグレーに見える部分は銀色だった。七色グラビア印刷ということらしい。
 切手がかなり小さい印象だが、もともとは下のエントリーにあるような正方形より少し横長のフォーマットで、2005年のシリーズと同じ六種類のはずだった。全て絵が仕上がったあとに、ロイヤルメールの切手の値段構成が変更になったため、それに併せて左右がトリミングされた四種類になった。つまり、実はこの他にあと二種類、幻となった絵柄がある。

November 07, 2006

Christmas 2006 stamps [illustration_etc., news, Royal Mail stamps] 11:53 PM | 353


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 二年がかりで手掛けたロイヤルメールのクリスマス切手が発売中です。
 ロイヤルメールのサイトからクレジットカード払いにて直接購入できるようです。僕もまだ現物を見ていませんが、初日カバー、プレゼンテーションパック、スタンプブック、スタンプカード、スマイラー、ミニシート、エアレター、などいろいろなアイテムがあります。消印も二種類作りました。

 何故、僕のようなどこの誰とも知れぬ日本人の一イラストレーターが起用されたのか? と疑問に思う方も多いと思いますので、その経緯を説明してみます。
 今回、新聞などには世界中からの公募によって決めると書かれていたため、無数に集まった応募作品の中を僕の案が勝ち残って採用されたように思うかもしれません。しかし、実際はそういうことではなく、いわば芋づる式で、ロイヤルメールとよく仕事をしているロンドンのレップ(The Artworks)と僕が契約していたため、今回は僕にも御鉢がまわってきたということです。レップから「ロイヤルメールが次期クリスマス切手の試作を作って欲しいと言ってきているが(声をかけられたのは僕を含めて全部で三人)、時間と興味アル?」というメールが来ました。それで、いつもの仕事と同じように内容を聞いて、光栄なオファーなので受けたというわけです。
 もちろん、コレクターも含めたいろいろなメンバーから構成される切手審議コミッティーに対するプレゼンを何度かパスしての結果ではあるのですが、もしArtworksと契約していなければ、実現しなかったことも確かだと思います。
 ロイヤルメールのクリスマス切手には「宗教的なもの」と「世俗的なもの」があります。僕が描いたのは一見してわかる通り後者ですが、前者だけを毎年採用すべきと主張するキリスト教会によるロイヤルメールへの抗議がいつもあり、それでも多くの人に受け入れられる切手であるべきとするロイヤルメール側は、今後毎年交互にそれぞれのタイプを発売していくようです。
 ちなみに、2005年は宗教的なほうのクリスマス切手でした。ただ、その中の一枚がヒンズー教を侮辱しているので、その切手を全て回収せよとヒンズー教の団体から抗議を受けました。結局回収はされなかったようですが、そういう意味でクリスマスというテーマは切手の中でも最も難しく、僕も戦々恐々としているわけです。
 いずれにしろ、ロイヤルメールの勇気には感謝しています。